WordPressの管理画面にログインしたら、たまに表示される「サイトヘルス」。
「停止中のテーマを削除してください」(未使用のテーマの削除を検討してください)と前からサイトヘルスで表示されていましたが、サイトの状態は良好であり、今は停止中でも後から使用するかもしれないと思い、今までスルーしていました。
しかし、全く使用していないWordPressテーマをずっとそのままにしておくことは、セキュリティやパフォーマンス的によくないそうです。
今回は、停止中のWordPressテーマを削除するメリットと、WordPressのテーマを削除する方法について解説します。
※この記事は、2024年5月上旬時点の内容です。方法や操作画面などは今後変更される可能性があります。
停止中のWordPressテーマを削除するメリット
停止中の使用していないWordPressテーマを削除すると、以下のようなメリットがあります。
- セキュリティが向上する:テーマを悪用したサイトへの攻撃・侵入リスクが下がる
- パフォーマンスが向上する:不要なデータや裏での通信が減ってサイトが高速になる
- サイトの管理が楽になる:停止中のテーマの更新通知・更新作業が無くなる など
つまり、もう使うことのない不要なテーマは、なるべく早く削除してしまうのがオススメです。
WordPressのテーマを削除する方法
次に、WordPressのテーマを削除する方法について解説します。
削除するWordPressテーマを確認する
WordPressテーマを削除する前に、まず、本当に削除しても良いテーマなのかを確認しておきましょう。
削除を検討するべきWordPressテーマを、サイトヘルスで確認する手順
「停止中のテーマを削除してください」とサイトヘルスにおすすめされている場合、サイトヘルス画面をよく確認すると、削除を検討すべきWordPressテーマを見つけることができます。以下の手順で確認してみましょう。
- WordPressの管理画面にログインする
- ログインしたら最初に表示される「ダッシュボード」の「サイトヘルスステータス」項目内にある、青色の [サイトヘルス画面]をクリック
- 「サイトヘルス」の画面が表示されるので、 [停止中のテーマを削除してください]をクリック
- 表示された内容をよく読み、削除が推奨されている停止中のテーマを確認する
ちなみに私の場合は、手順4の画面において
- サイトのインストール済みテーマ5個はすべて最新版です。
- サイトには2個の停止中のテーマがあります。サイトのセキュリティ向上のため未使用のテーマの削除を検討してください。
- WordPressのデフォルトテーマTwenty Twenty-Four、現在有効なテーマCocoon Child、親テーマCocoonは削除しないでください
などと記載されていました。
以上より私の場合は、現在は5個のテーマが入っているけれど、デフォルトテーマ・現在有効なテーマ(子テーマ)・その親テーマの合計3つを除いた残りの2つのテーマの削除を検討すれば良いことが確認できました。
削除してはいけないテーマ
サイトヘルスに「削除を検討してください」とおすすめされているテーマであっても、今後使用する予定のテーマであれば、基本的には無理に削除する必要はありません(ただし、セキュリティのため、停止中のテーマであっても更新はしっかりしておきましょう)。
また、サイトヘルスで「削除しないでください」と表示されているテーマは、誤って削除してしまわないように注意しましょう。
削除してはいけない以下のテーマについて、少しだけ補足します。
- 「親テーマ」と「子テーマ」のセット(どちらかを有効にしている場合)
- デフォルトテーマ
「親テーマ」と「子テーマ」のセット
WordPressにおいて『有効』にできるテーマは1つだけですが、「親テーマ」と「子テーマ」はセットで動きます。
つまり『無効』になっているテーマだからといって、「親テーマ」と「子テーマ」のセットのどちらか1つを削除してしまうと、うまく機能しなくなってしまう可能性があります。
例えば私の場合は、現在「子テーマ」の『Cocoon Child』が有効になっていて、その「親テーマ」の『Cocoon』は無効になっています。しかし、親テーマと子テーマはセットで働いているので、無効になっているからといって親テーマの『Cocoon』を削除してはいけません。
なお、「親テーマ」と「子テーマ」のセットがどちらも『無効』で、現在使用していない・使用する予定が無い場合は、その「親テーマ」と「子テーマ」のセットは削除しても大丈夫です。
デフォルトテーマ
WordPressのデフォルトテーマは、現在有効にしているテーマに問題が発生した時に自動的に使われ、エラーを回避する等の役割があるそうです。
そのため、誤って削除しないように気をつけましょう。
ちなみに上述したとおり、私のWordPressサイトのデフォルトテーマは「Twenty Twenty-Four」になっていました(2024年5月上旬時点のサイトヘルスより)。
しかしデフォルトテーマは、設定やバージョン等の関係で、使用しているサイトや時期によっては異なるかもしれません。
テーマを削除する際は、その時の自分のWordPressサイトのデフォルトテーマを確認し、削除しないように注意しましょう。
似た名前のテーマに注意
テーマを削除する際、似た名前のテーマに注意しましょう。
例えば、今回私が削除したテーマは、WordPress内に最初から入っていたテーマである
- Twenty Twenty-Two
- Twenty Twenty-Three
の2つでした。
しかし、同じくWordPress内に最初から入っていたテーマである「Twenty Twenty-Four」は、私のサイトのデフォルトテーマであり『削除してはいけないテーマ』でした。
このように、『削除するテーマ』と『削除してはいけないテーマ』の名前が似ていたので、テーマの名前をしっかりと確認してから削除するように注意しました。
WordPressのテーマを削除する
削除してもよい停止中の不要なテーマを確認したら、今度はそのテーマを実際に削除します。
WordPressのテーマを削除する方法はいくつかありますが、ここでは「WordPressの管理画面からテーマを削除する」という一般的な方法について紹介します。
WordPressの管理画面からテーマを削除する手順
WordPressの管理画面からテーマを削除する手順は、以下のとおりです。
※テーマを削除する前には、バックアップを取っておきましょう。
- WordPressの管理画面の左側にある[外観]にマウスをあわせて、[テーマ]をクリック(上述の『削除を検討するべきWordPressテーマを、サイトヘルスで確認する手順』の手順4から進める場合は、青色の[テーマを管理]をクリック)
- 削除したいテーマにマウスをあわせて、[テーマの詳細]をクリック
- 画面右上に表示されているテーマの名前などを見て、本当に削除して良いテーマかどうかを確認する
- 削除してよければ、画面下部にある赤色の[削除]をクリック
- 画面上部に本当にテーマを削除してよいかのメッセージが表示されるので、内容に問題がなければ、青色の[OK]ボタンをクリック
- WordPressからそのテーマが削除される
- 他にも削除したいテーマがある場合は、手順2から繰り返す
WordPressテーマを削除した後にすること
WordPressテーマを削除した後は、以下の項目について確認しておくと良いと思います。
- サイトヘルスで「停止中のテーマを削除してください」と表示されなくなったか(表示されなくなっていたら、無事改善されたことになります)
- サイトヘルスで新しい改善項目が追加されていないか(削除してはいけないテーマを誤って削除した場合などは追加されていることもあるようです)
- サイトの構成がおかしくないか(表示場所に変化はないか)
- 削除したテーマに関連する不要なウィジェット・メニュー・画像などが残っていないか(残っていればサイトの動作に悪影響を及ぼす可能性があるので削除する) など
不要なウィジェットの削除
削除したテーマで使っていたウィジェットは再利用することもできるようですが、もう使わない不要なウィジェットは以下の手順で削除しましょう。
- WordPressの管理画面の左側にある「外観」にマウスをあわせて、[ウィジェット]をクリック
- 「使用停止中のウィジェット」に、削除したテーマに関連するウィジェットがないか確認する
- 使用停止中のウィジェットをすべて削除しても良い場合は、[使用停止中のウィジェットをクリア]をクリック※すべて削除しない場合は、不要なウィジェットを個別に削除したり、ドラッグして再利用したりします
なお、WordPressを始めてからテーマはCocoon(正確には親テーマのCocoonと子テーマのCocoon Child)しか使っていない私の場合は、手順2の「使用停止中のウィジェット」はありませんでした。
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