『ネコ嫌いなおばあさんと2匹のネコ(その1)』というタイトルで友人がエッセイを書きました。よろしければご覧ください。
※友人に利用の許諾を得ています。
エッセイ『ネコ嫌いなおばあさんと2匹のネコ(その1)』
畑の近くに、ネコ嫌いなおばあさんが住んでいました。おばあさんの畑によく遊びに来る、2匹の仲良しの野良ネコ(以下、ネコA、ネコB)もいました。
ある日のネコの会話
ネコA「ニャーニャー、暇だニャ。何かいいことはないかニャ?」
ネコB「いい天気ニャ。いつもの畑のばあさんと遊ぶニャ!」
ネコA「じゃあ、遊んでやるか!」
畑にて
ネコA「やあ、ばあさん、ごきげんいかが?」
ネコAがおばあさんに近づくと、おばあさんは、畑にあるネコのフンを指さして言いました。
ばあさん「このウンチ、お前の仕業じゃろう(怒)!こいつめ!」
ばあさんは、石を持って投げる真似をしました。(実際に石は持っていない)
ネコA「ニャ!これはご機嫌ななめ!逃げるニャ~」
ネコAは道の側溝の下に逃げて隠れました。それを見ていたネコBも一緒に側溝の下に逃げてきました。
ネコA「こわかったニャー」
ネコB「もう、あいつと遊ぶのやめる?」
ネコA「あのばあさん、ひょっとしてオレたちのこと嫌いかも・・・」
2匹のネコが会話をしていると、そこへおばあさんが来て、側溝の下をのぞいて言いました。
ばあさん「何をニャーニャー言うとんねん!畑にウンチするやつは、嫌いに決まっとるじゃろ~!!」
おばあさんは、また石を投げる真似をしました。
ネコA、B「ニャ~!!まるで鬼みたいニャー!!逃げるニャ~!!」
2匹のネコは逃げていきました。
その後、逃げ帰った2匹のネコの会話
ネコA「今日はこわかったけど、楽しかったニャ」
ネコB「また、あいつと遊ぼうニャ」
ネコA「ところで畑のフンは、あれ、おまえのか?」
ネコB「実は・・・がまんできなかったニャ・・・」
ネコA「そうか・・・(実はオレのかもしれないけど黙っておこう)。畑のばあさんが怒るから、もうやめようニャ」
ネコB「わかったニャ。本当は優しいばあさんだから、仲良くしたいニャ」
そのころ、おばあさんはフン害迷惑ネコ対策として、畑の土にワリバシを刺していました。
ばあさん「これでフンができないだろう!ふん!」
数日後、畑にて
あれから数日後、2匹のネコは、またまたおばあさんの畑に遊びに来ていました。
ネコA「ばあさん、いないニャ。」
ネコB「あ、また便意が・・・。」
ネコBが用を足そうとすると、ワリバシがおしりに刺さりそうになりました。
ネコB「ニャ!おしりが痛いニャー!これじゃワリバシが刺さっちゃうニャー!あのクソばあさんめ~!!」
ネコA「ひどいばあさんだよ~。あ!あそこに看板が!!」
ネコB「オレたちのことだ!全然似てないニャー。ひどいニャー。」
ある日、おばあさんの家の前にて
ネコA「オレは大蛇にやられた・・・。ばあさん、助けてくれー!」
大蛇との戦いで傷を負ったネコAは、おばあさんの家の前でバッタリ倒れました。
ばあさん「キャ!!畑のネコが死んでいる!!こんな所で・・・困った・・・。死体の始末は苦手じゃ。そうだ!隣の空き地の前へ移動させよう。」
おばあさんは足で、ネコAをそ~っと移動させました。
ネコAは、ぼんやりとした意識の中、思いました。
ネコA『ばあさん・・・、何してる・・・?うしろ足で、オレをなでているのか・・・。ありがとう・・・。畑にフンをして・・悪かったニャ・・・ば・・・さん。オレはもう・・・おしまいニャ・・・。』
ネコAを移動させて、おばあさんは家の中に入っていきました。そこにネコBが来て、ネコAの様子に気がつきました。
ネコB「オイ!!どうした!!血がでているニャー!!でも傷は浅いぞ!!がんばれ!」
ネコBの介抱により、ネコAは回復しました。
数日後
数日後、おばあさんは、歩いているネコAの姿を見かけました。
ばあさん「あれ?死んだネコが生きておる!!野生のネコは強いもんじゃな~。とりあえず、死ななくて良かった良かった!!」
それからさらに数日後、畑にネコのフンがあるのをおばあさんは発見しました。
ばあさん「アイツ、やっぱり死んだ方が良かったかな?またワリバシ刺さなくっちゃ!」
おばあさんとネコとの戦いは続く。
『ネコ嫌いなおばあさんと2匹のネコ』の『(その2)』と『(その3)』のリンク (内部リンク)
『ネコ嫌いなおばあさんと2匹のネコ(その2)』のリンクはこちら↓です。
『ネコ嫌いなおばあさんと2匹のネコ(その3)』のリンクはこちら↓です。
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