先月、寿命がきて正常に点灯しなくなった直管蛍光灯を買い替えました。
直管蛍光灯を選ぶ際は、「点灯方式」と「サイズ」は必ず照明器具に合ったものにしないと、取り付けることができなくなります。
この記事では、直管蛍光灯の選び方と、直管蛍光灯の点灯方式とサイズについて解説します。
直管蛍光灯の選び方
直管蛍光灯とは、棒状の形をしている、細長い蛍光灯のことです。
蛍光灯に特にこだわりがない場合は、基本的には交換前の蛍光灯に書かれている型番などを確認して、同じ商品を選べば良いと思います。
しかし、販売終了商品であったり後継品がなかったりして、同じ商品や同じメーカーから蛍光灯を購入できないこともあります。
そのような場合は、まず、蛍光灯の型番などから「点灯方式」と「サイズ」を確認しましょう。そして、蛍光灯を取り付ける部屋に合った「光色」や「波長」、その他自分に合った性能なども確認して蛍光灯を選ぶと良いでしょう。
なお、蛍光灯の型番には、「太さ(管径)」や「始動補助方式(始動補助装置)」などについても書かれている場合があります。これらの項目についても、照明器具に合った蛍光灯を交換しないと原則使用できなくなるので確認しておきましょう。
直管蛍光灯の点灯方式・サイズ
基本的には、蛍光灯の「点灯方式」と「サイズ」が一致していれば、違うメーカーの蛍光灯でも交換できます。
そのため、直管蛍光灯を買い替える際は、「点灯方式」と「サイズ」は必ず確認しましょう。
「点灯方式」と「サイズ」は、交換前の蛍光灯に書かれている文字(型番)などから確認できます。型番の最初のアルファベットが「点灯方式」を表し、その後の数字が「サイズ」を表しています。
例えば「FL15ECW」の型番の直管蛍光灯を買い替える場合は、
- 「FL」の点灯方式で
- 「15」のサイズ
の蛍光灯を選ぶ必要があります。
つまり、「FL15」から始まる型番の蛍光灯を選ぶ必要があります。
ちなみに、
- 「FL」は『グロースタータ形の直管蛍光灯』を、
- 「15」は『15形』や『15W』
を意味します。
私は今回、「FL15ECW」から「FL15N」の型番の直管蛍光灯に交換しました。点灯方式(FL)とサイズ(15)が同じなので交換はできましたが、光色と波長は交換前後で違ったものを選んだので(ECW [3波長形昼光色] → N [一般形昼白色])、光の色や明るさは異なりました。
点灯方式
直管蛍光灯の点灯方式には、
- グロースタータ形(スタータ形):FL
- ラピッドスタート形(ラピッド形):FLR
- インバータ形(インバーター形):FHF
の3種類があります。
下表のようにそれぞれの特徴がありますが、蛍光灯を買い替える場合は、交換前の蛍光灯と同じ点灯方式の商品を選ばないと使用できなくなってしまいますので注意が必要です。
直管蛍光灯の「点灯方式」と「型番の表記」と「特徴」
点灯方式 | 型番の表記 | 特徴 |
グロースタータ形 | FL | ・点灯させるには「点灯管(グローランプやグロースタータなどとも呼ばれる)」が必要。 ・点灯するまでに約2~3秒かかる。 ・比較的安価で広く普及している。 |
ラピッドスタート形 | FLR | ・点灯管が不要で、すぐに点灯する。 ・始動補助方式(始動補助装置)が異なると原則使用できなくなるので、蛍光灯の交換の際は「点灯方式」と「サイズ」の他にも、『M-X』『M』『A』などの「始動補助方式」の型番を確認する必要がある。 |
インバータ形 | FHF | ・点灯管が不要で、すぐに点灯する。 ・ちらつきが少なく省エネで明るい。 ・比較的高価。 |
サイズ
直管蛍光灯の「サイズ」は、管の長さや消費電力を意味することもありますので、
- 長さ
- 管長
- 消費電力
- ワット数
などとも呼ばれます。
直管蛍光灯を買い替える際は、適切な「サイズ」の商品を選ばないと、照明器具に取り付けられないなどで使用できなくなってしまいます。そのため、交換前の蛍光灯に書かれている型番などから、必ず「サイズ」を確認しておきましょう。
管の長さ
直管蛍光灯の管の長さは規格で決まっています。
例えば、点灯方式が「グロースタータ形(FL)」でサイズが「15」の「FL15」の直管蛍光灯であれば、管の長さは436mmとなります。
なお、管の長さが同じでも、点灯方式が違う蛍光灯とは交換できません。必ず点灯方式とサイズが同じ蛍光灯と交換してください。
消費電力(ワット数)
蛍光灯には、省電力タイプの蛍光灯と省電力タイプではない蛍光灯があります。
省電力タイプではない蛍光灯の場合、蛍光灯の「サイズ」の数字がそのまま消費電力(ワット数)となります。
省電力タイプの蛍光灯
省電力タイプの蛍光灯の場合は、蛍光灯の「サイズ」よりも小さい数字が型番の後ろの方に記載されており、その小さい方の数字が「消費電力」となります。
省電力タイプの蛍光灯は、同じサイズの蛍光灯と明るさは変わらず消費電力だけ低くなるので、電気代が安くなるというメリットがあります。
しかし、頻繁な点滅によって寿命が短くなりやすい・照明器具が省電力タイプの蛍光灯に適合しない場合には省電力にはならないというデメリットもあります。
省電力タイプではない蛍光灯
省電力タイプではない蛍光灯の場合、蛍光灯の「サイズ」の数字がそのまま消費電力(W:ワット)となります。
今回私が交換した、型番が「FL15ECW」や「FL15N」の蛍光灯には、型番の後ろの方に「15」よりも小さな数字の記載はありませんでした。つまり、省電力タイプではない蛍光灯なので、消費電力はサイズ(15)と同じになり、「15W(ワット)」となります。
まとめ
直管蛍光灯を選ぶ時は
- 点灯方式(型番の最初のアルファベット:「FL」「FLR」「FHF」)
- サイズ(点灯方式の型番に続く数字)
を間違えないようにしましょう。
また、使用している照明器具によっては、「太さ(管径)」や「始動補助方式(始動補助装置)」などについても適切に選ぶ必要があります。
照明器具に合った蛍光灯を購入できても、「光色」や「波長」の違いにより部屋の雰囲気が大きく変わることもあります。
蛍光灯には多くの種類があり、それぞれ違いがあるため、点灯方式やサイズ以外の項目についても確認しておくとよいでしょう。
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