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【知っておきたい目の構造】目に関する用語

勉強

目の構造や目に関する用語を知る事は、目の不調を伝えたり、病気を調べたりする際に役立つと思われます。

この記事では、基本的な目の構造と目に関する用語について解説します。

目の構造と用語

目に関する17種類の用語について解説します。

構造や用語については、上下のイメージ図も参考にしてください。

角膜(かくまく)

角膜とは、目の中で最初に視覚情報(光)が入る血管の無い透明な膜です。角膜は黒目の部分にあたり、白目の部分である強膜とつながっています。

強膜(きょうまく)

強膜とは、眼球を包んで守っている、外側の丈夫な膜です。白目の部分にあたり、黒目の部分の角膜とつながっています。

結膜(けつまく)

結膜とは、白目の部分にあたる強膜の上やまぶたの裏側を覆っている透明な粘膜です。

虹彩(こうさい)、瞳孔(どうこう)

透明な角膜を通して、目の茶色に見える部分が虹彩、虹彩の中央の黒色の部分が瞳孔であり、黒目の部分に該当します。虹彩は、瞳孔の大きさを変えて、目の中に入る光の量を調節します。

水晶体(すいしょうたい)

水晶体は角膜と同じく透明であり、光を屈折させてピントを合わせるレンズの役割をします。水晶体は柔らかく弾力があるので、毛様体筋とチン小帯が水晶体の厚さを変化させることでピントを合わせています。

水晶体が加齢等により濁ったり硬くなったりすると、白内障や老眼になります。

毛様体筋(もうようたいきん)、チン小帯(ちんしょうたい)

毛様体筋とチン小帯は、水晶体の厚さを変えてピントを調節しています。チン小帯は、水晶体と毛様体筋を結ぶ細い繊維であり、毛様体筋の収縮を水晶体に伝えています。

近くの物を見るときは、毛様体筋が収縮し、チン小帯がゆるみ、水晶体が弾力でふくらみレンズが厚くなります。逆に、遠くの物を見るときは、毛様体筋がゆるみ、チン小帯が張り、水晶体が伸ばされレンズが薄くなります。

パソコンやスマホなどを近くで長時間見続けると、ピントを調節する機能が落ちて、疲れ目や視力低下につながります。

網膜(もうまく)、黄斑部(おうはんぶ)、中心窩(ちゅうしんか)

網膜には光を感じとる視細胞があります。光の情報は視細胞により電気信号に変えられ、視神経を通って脳に伝えられます。

黄斑部は、網膜の中心ぐらいにある、錐体(すいたい)細胞という視細胞が密集している場所です。中心窩は、黄斑部の中心にある凹みで、物が最もよく見える場所です。視力検査の時などしっかりと物を見るときは、対象に視線を向け、黄斑部(中心窩)にピントを合わせる必要があります。

黄斑部が紫外線やブルーライトや加齢などで変性すると、モノがゆがんで見えたり、視力が低下したりします。

視神経(ししんけい)

視神経は、網膜で受けとった光の電気信号を脳に伝えています。

加齢等で脳の機能が衰えていた場合は、視神経から脳へ正確な情報が伝わっても、きちんと情報を処理できず、見えない(認識できない)ことがあります。

視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)

視神経乳頭とは、網膜の全ての神経線維が集まり、1本の束になる場所です。1本の束となった視神経は強膜を通過して脳へ向かいます。視神経乳頭には視細胞がないため、見えない部分(盲点)となります。

硝子体(しょうしたい)

硝子体は、水晶体の後ろにある、眼球の大部分を占める透明なゼリー状の組織です。硝子体は網膜とくっついており、眼球の形を保つ役目があります。

硝子体は加齢により収縮して小さくなるので、眼球を激しく動かすと網膜剥離を起こす可能性があります。また、硝子体の収縮で「しわ」ができると、小さな虫が常に飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)になります。

脈絡膜(みゃくらくまく)

脈絡膜は、網膜と強膜の間にある、血管と色素の多い膜です。眼球内部の細胞に栄養や酸素を送り、瞳孔から入ってくる光以外を遮る役目があります。

涙(涙液)

涙の層

涙は、外側の油の層と内側の水とムチンの層からできています。

油は、目の周りにあるマイボーム腺から分泌されています。涙の外側に油の層をつくることで、涙がすぐに乾くのを防いでくれています。

ムチンには粘り気があります。ムチンも涙がすぐに乾くのを防ぐ役目があります。

涙の流れ

涙は、まばたきをするときに上まぶたの裏側にある涙腺から分泌され、目頭の上下にある涙点から鼻へと流れ出ていきます。

パソコン、スマホなどを見ると、まばたきの回数が少なくなるので涙の分泌量が減り、涙が蒸発しやすくなります。

マイボーム腺(まいぼーむせん)

マイボーム腺は、上下のまぶたの縁の内側に複数あり、油を分泌しています。

加齢や血行不良などでマイボーム腺がかたくなったり詰まったりすると、油の分泌が減り、ドライアイの原因になります。

まとめ

私たちの目は、色々な組織によって機能しています。一部の組織に異常があると、目に不調が出てきて、不便な生活になってしまいます。

目の構造や目に関する用語をある程度知っておけば、症状の説明の時や病気を調べる際に役立つと思われますが、目に不調がある場合は、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

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