断熱性能が高い住宅について考える

生活

日本の住宅は、断熱性能が低いものが多いのではないかと思います。

エアコンはつけたままにしないと、室温がすぐに外の温度に近づいたり、寒い日は窓が結露したりするのは日常のことです。

このような悩みを解決できそうな、断熱性が高い住宅はどのようなものになるかについて考えました。

断熱性能が低い住宅と断熱性能が高い住宅の違い

断熱性能が低い住宅のデメリット

断熱性能が低い住宅の場合、次のようなデメリットがあります。

  • すぐに外に熱が出入りしてしまう→冷暖房器具の電気代がかかる
  • 部屋の温度差が大きくなる→ヒートショックを起こしやすく危険である
  • 窓が結露する→カビやダニによる健康被害を受けやすく、建物の劣化の原因にもなる

断熱性能が高い住宅のメリット

断熱性能が高い住宅の場合、次のようなメリットがあります。

  • 室内と外で熱の出入りがほとんどない→冷暖房器具の電気代が節約できて省エネである
  • 部屋の温度差が小さくなる→ヒートショックを起こしにくいので健康に良い
  • 窓が結露しにくい→結露によるカビやダニの被害は少なく、建物の寿命も長くなる

断熱性能が低い住宅が多いと思う理由

私は今まで断熱性能が高い住宅に住んだことがありませんが、日本の住宅のほとんどは断熱性能が低いのではないかと思っています。

断熱性能が低いと思う理由は次のとおりです。

  • 窓の総面積が大きい
  • 窓に使われている材料の断熱性能が低い
  • 内断熱の工法を採用している場合が多い

窓の総面積が大きい

窓が必要以上に大きかったり、窓の数が多かったりして、窓の総面積が大きくなっている住宅が多い気がします。

窓は、住宅の中で最も熱が出入りする場所と言われています。窓は壁よりも断熱性能が低く、窓だけで、住宅の熱の出入りの50~70%ぐらいを占めます。

そのため、窓が大きかったり窓の数が多かったりと、窓の総面積が大きくなると外の温度の影響を受けやすくなります。

窓に使われている材料の断熱性能が低い

窓には、非常に熱を伝えやすいアルミニウムで作られた、「アルミサッシ」がよく使われています。

材料の熱の伝わりやすさを表す熱伝導率で比較すると、アルミニウムは水やガラスの約400倍、木材の約1200倍、熱を伝えやすい材料となります。

そのため、アルミサッシは断熱性能が低く、結露の原因にもなります。

また、窓ガラスについても、断熱性能が低い単板(たんばん)ガラス(1枚だけのガラス)を使っている住宅が多いと思われます。

内断熱の工法を採用している場合が多い

日本の住宅は、内断熱という断熱工法がよく採用されています。

内断熱は、断熱材が建物の内側にあり、柱や梁が断熱材で覆われていないことが多いです。また、内断熱でつくられた住宅は一般的に気密性も低いです。

そのため、断熱材で覆われていない場所や隙間から熱が出入りしてしまうので、建物の断熱性能は低くなります。

断熱性能が高い住宅の条件

以上のことから、断熱性能が高い住宅の条件は、次のようになると思います。

  • 窓の総面積が小さい
  • 断熱性能が高いサッシや窓ガラスを使う
  • 外断熱やダブル断熱を採用する

窓の総面積が小さい

窓は、壁より断熱性能が低く、熱の出入りが最も多い場所です。

従って、窓を小さくする、あるいは少なくすることで窓の総面積を小さくすれば、住宅の断熱性能を高めることができます。

しかし、窓を小さくしたり窓の数を減らしたりすると、室内が暗くなる、換気がしにくくなるなどのデメリットが考えられます。

断熱性能が高いサッシや窓ガラスを使う

熱の出入りが多い窓は、熱を伝えにくい材料を使うことで、断熱性能を高めることができます。

具体的には、

  • 熱を伝えやすいアルミサッシではなく、断熱性が高い樹脂サッシなどを使う
  • 窓ガラスは一枚(単板ガラス)ではなく、断熱性が高い二枚のガラス(ペアガラス)や、より断熱性が高い三枚のガラス(トリプルガラス)などを使う

などの方法が考えられます。

この方法は費用が高くなるなどのデメリットもあります。しかし、窓の断熱性能が上がると、室内温度が保たれやすくなるだけではなく、結露も発生しにくくなるというメリットもあります。

外断熱やダブル断熱を採用する

日本でよく使われている工法は内断熱ですが、外断熱という断熱工法もあります。

外断熱は、建物全体を囲むように外側に断熱材を入れる、隙間が出来にくい工法です。そのため、柱や梁などが断熱材に覆われていない内断熱よりも、外断熱の方が気密性も断熱性も高いと言われています。

また、外断熱と内断熱を合わせた「ダブル断熱」という工法もあります。ダブル断熱は、内断熱と外断熱の断熱材をダブルで使用するため、外断熱よりもさらに断熱効果が高いと言われています。

これらの工法を採用すると、基本的には内断熱よりも断熱性能の高い住宅になります。しかし、費用が高かったり、高い技術力が必要であったりと、いろいろとデメリットもあります。

まとめ

快適な室温を保てて結露も発生しにくい断熱性能が高い住宅にするには、窓の総面積を小さくしたり、窓の材料を断熱性の高いものにしたり、断熱工法を外断熱やダブル断熱にしたりする必要があると考えられます。

しかし、断熱性能を高くすると、いろいろとデメリットもでてきます。例えば、断熱性能を高くするために気密性を高めた場合、湿気によるカビの対策として換気をどうするかを考える必要があります。また、断熱工法や断熱材の種類によるシロアリの対策も考える必要があります。

外断熱は、気密性も断熱性も高いですが、耐震性は高くありません。内断熱は、費用は安いですが結露が発生しやすいので、内部の鉄骨などが腐食して建物の寿命が短くなる可能性が高いです。このように、窓の総面積、断熱材、工法などには一長一短がありますので、住居は時間をかけて自分にあったものを考えましょう。

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