～ゆるふわ白猫星人、ついにリアジュウになる～
今回の登場人物
今回登場する主なキャラクターの簡単な紹介。
ゆるふわ白猫星人
“ちきゅー”の会社で働く白猫型の異星人。正式名称は、Ｃ式２号Ｗ型。会社でのあだ名は『シロ』。万能な翻訳機を搭載しているため、ほとんどの生物と会話が可能。
ぱわ原（回想に登場）
ゆるふわ白猫星人の会社の上司。ゆるふわ白猫星人を見下している。
クロエ
ゆるふわ白猫星人を影から観察していた黒猫。ゆるふわ白猫星人が気になる。５年前に障害を負い、『ニャ』としか話せなくなった。
クロエの母
障害を負ったクロエを心配している。
前回のあらすじ
視線を感じるゆるふわ白猫星人。しかし犯人の正体は・・・？
第十三話 小説・漫画
自分の健康を考え、野菜を買いに行ったゆるふわ白猫星人。しかし、やはりお菓子の魅力に逆らえず、野菜を食べた後に大量にチョコレートを食べてしまいました。そのせいか、鼻血が出てしまいました。
野菜を食べるとつい反動でお菓子を食べたくなってしまうニャ。これがリバウンドというやつかニャ！？
ティッシュで鼻を押さえながら、ゆるふわ白猫星人は時計を見ました。
そろそろお散歩の時間ニャ。鼻血は散歩しているうちにきっと止まると思うニャ。
ゆるふわ白猫星人は鼻をティッシュで押さえながら、出かけることにしました。
公園を歩いていると、黒猫とカタツムリが何やら騒いでいる様子。どうやら、カタツムリの擦り傷を、黒猫が絆創膏で治そうとしているみたいです。カタツムリは、絆創膏を嫌がり、首を横に振って拒絶を示していますが、黒猫はそれでもカタツムリに絆創膏をすすめています。
カタツムリに絆創膏は相性が悪いんじゃないかニャ・・・。もちろん、ニャーにも絆創膏は厳禁ニャよ！この美しい白い毛に絆創膏がくっついてしまったら、はがすのは痛いし、毛を切るのは不格好になってしまうからニャ！
ゆるふわ白猫星人がそう心の中で思っていると、鼻血がポタリと１滴地面に落ちました。
鼻血を流しながら様子を見ていたゆるふわ白猫星人に黒猫が気づくと、今度はゆるふわ白猫星人に絆創膏をすすめてきました。カタツムリにそそくさとその場から去って行きました。
鼻血の手当に絆創膏はないニャ・・・。
そう思いながらも、黒猫に悪気はないとゆるふわ白猫星人は感じました。後で使わせてもらうと言い、絆創膏を受け取りました。
「ニャー・・・。（あなたの名前は・・・？）」か細い声で黒猫は尋ねました。
少し頬を染めている黒猫に、ゆるふわ白猫星人はビビッときました。
これは、恋の予感ニャ！しかし、本名（Ｃ式２号Ｗ型）を言っていいものかニャ！？前に会社の上司（ぱわ原）にこう言われたニャ！！
以下回想
ぱわ原「Ｃ式２号Ｗ型だとぉ～。キラキラネームか。生意気な。今日からお前の名前は『シロ』だよ！いいな！！」
回想終わり
キラキラネームはヒトによってはあまり良い印象を持たれないこともあるみたいニャ。ここは無難に『シロ』と名乗っておくかニャ・・・。
黒猫の名前は『クロエ』というそうニャ。そしてニャんと、デートの約束をしたニャ！！ニャーについに、春が来たニャ！！！こういうの、リアジュウって言うニャ。デートの日が待ち遠しいニャ。
ついにあの子に好きな猫ができた。５年前の事故で『ニャ』としか言えなくなる障害を負って、これまで空回りしながらも仕事一筋で頑張ってきたわが子に！！クロエの母は、クロエの言葉がわからないながらも、嬉しそうな様子のクロエを見て驚きました。
いつもクロエが外出する格好である毛皮とカバンだけの姿でデートに行こうとするクロエを見て、オシャレをしていったら？とアドバイスをしました。クロエは面倒くさそうにしていたけれど、ずっと使っていなかったオシャレな服を着て出かけていきました。
オシャレに時間がかかってしまったけれど、クロエは足が速かったので、デートの時間には間に合いました。既に到着していた『シロ』に手を挙げて、「ニャー！（待たせたな！）」と言いました。
『シロ』（ゆるふわ白猫星人）はこちらに気づいて、手を振ってくれました。
『シロ』はクロエを見て嬉しそうにしていたので、母のアドバイスを聞いてよかったとクロエは思いました。
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ゆるふわ白猫星人シリーズのリンク
↓ゆるふわ白猫星人の第十四話はこちら↓
↓ゆるふわ白猫星人の第十二話はこちら↓
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